FXをする前に読む、最大リスクを確認しておくべきかと思います。
2010年8月以前はレバレッジが数100倍というFX会社がありましたが、2010年8月から規制が入ってレバレッジは50倍までになって、2011年8月からさらに規制が入って25倍以下になりました。海外のFX会社を使えばいまだにレバレッジ100倍なんかでできるらしいですが、普通のケースではありません。
FXの最大リスク
100万円をFX口座に入金して、最大レバレッジで運用した場合、急激な為替変動でシステムが対応できずに3%くらい一気に損したと仮定します。
2010年8月以前(100万円をレバレッジ100倍で運用した場合の最大リスク)
最大損失はマイナス300万円、入金した100万円は消し飛び、200万円の借金が残りました。
2012年8月以降(100万円をレバレッジ25倍で運用した場合の最大リスク)
最大損失はマイナス75万円、入金した100万円が25万円になりますが借金にはなりません。
消費者金融や親や友達から借金をしないかぎり、現在ではFX単体では入金したお金の75%くらいなくなる可能性がありますが、借金になることはほとんどありません。ちなみにロスカットで残ったお金でまたFXをすると、最終的にはほとんどゼロになります。
FXの適正なレバレッジは3倍前後
ロスカットになると損失が確定してしまうので、FXでもっとも重要なのはロスカットにあわないことです。そしてロスカットにあわない適正なレバレッジは3倍前後です。
たとえば、ドル円が100円だとして、ドルを買う場合の適正なレバレッジは3倍までです。
ドル円の想像できる範囲は70円から150円です。100円でドルを買ってそれが70円になった場合、30円×3で90円の損をしますが、余力は10円なのでロスカットになる4円にはなりません。
これがオーストラリアドルの場合はレバレッジは下がって、オーストラリアドル円が90円だとして、オーストラリアドルを買う適正なレバレッジは2倍までです。
オーストラリアドル円の想像できる範囲は50円から120円です。
90円でオーストラリアドルを買ってそれが50円になった場合、40円×2で80円の損をしますが、余力は10円なのでロスカットになる3.6円にはなりません。
FXを紹介する人は大体、儲かる前提で話をしますが、実際は最悪の損をすることを考えて、最悪期を乗り切れる程度にレバレッジを掛けるのが重要になります。為替なんか、各国の金融政策で上に行ったり下にいったりするので、最悪期さえ乗り切れれば、そのうち戻ってきます。
FXで大損/破産した話
FXで大損/破産した話はたくさんありますが、ほとんど2チャンネル産です。おそらく8割くらいはガセだと思いますが、戒めに見てみると良いですよ。
【市況2板】またFXで大損した奴が電車を止めた模様
学生ローンを海外FX会社の口座に高レバレッジで突っ込んで、ほとんど全部なくしたケース。その後、電車に飛び込んだ。というお話。
Yahoo 知恵袋:FXの大損で鬱状態から抜け出せません
損をしすぎて欝になったそうです。しばらく手を出さないほうがいいというのが回答でした。
FXで大損した崖っぷち女のブログ
“2012年にFXで大損してしまいました。最後の挑戦!これでダメなら煮るなり焼くなりされる覚悟で挑戦していきます。” 2013年6月に、合計670万円を損して退場されたようです。“このブログを読んでくれた方が私のようにならないようにホントにホントに心から願っております。” わりと親切な方のようです。
FXで大損!損失1000万円からの復活ブログ
2009年に1000万円クラスの損をしたそうです。その後4年経ちますが、いまだに復活できていないそうです。
株・FXの悲惨な話
悲惨な話がたくさん読めます。悲惨すぎて、これ以上悲惨な話を調べる気がしなくなりました。
今FXを勧める人は、気が狂っているか業者の手先か何かだと思います。ものすごい円高になったときに外貨を買って、ものすごい円安になったときに外貨を売って円を買ってみる。
幸い(?)円は極端な通貨なので10年くらいの間にそういうタイミングがくると思います。そういったときにだけ、ちょっぴり冒険してみるのも良いと思います。
そういったタイミングが来なければ、FXなんて一生しないのが幸せになれます。あー、恐ろしい恐ろしい。