GMOクリック証券の評価と他の証券会社との比較、GMOクリック証券の始め方の詳細

最終更新日 / 作成日 2016/05/03 / 作成者 資産運用の管理人

GMOクリック証券は株の売買手数料の安さを重視しているネット証券です。投資信託や外国株の売買はできないので、国内株の売買を主にしようと思っている場合に、GMOクリック証券はおすすめのネット証券になります。

GMOクリック証券のおすすめポイント

  • 売買手数料の安さを重視したネット証券
  • 現物株の売買手数料が業界最安値水準、特に20万円以下の売買の手数料が安い
  • 信用取引の手数料が500万円まで100円、制度信用取引の買方金利2.1%

GMOクリック証券で行える取引と手数料

GMOクリック証券の口座維持手数料(口座管理料/年間費)は無料です。GMOクリック証券証券の口座を開いて、そのまま放置したとしても、お金はかかりません。株などの売買をした時に初めて、売買手数料などがかかります。

株を売買するときに売買手数料を支払いますが、GMOクリック証券の売買手数料はネット証券の中でもかなり安いです。

GMOクリック証券の現物取引と売買手数料

株の売買をする場合、通常は現物取引のことを指します。株を売買する時には売買代金(約定代金)に応じて手数料がかかります。

GMOクリック証券では、1回の売買取引の代金(約定代金)ごとに売買手数料を取る1約定ごとプランと、1日の売買取引の合計から売買手数料を計算する1日定額プランがあります。

基本的に1日に何度も株を売買するデイトレーダーの場合は、1日定額プランを選んだ方が少し安くなります。普通の人の場合は、1約定ごとプランを選んでおいた方が手数料が安くすみます。

約定代金1約定ごとプラン(1回の約定代金ごとの手数料)1日定額プラン(1日の約定代金の合計における手数料)
10万円以下95円230円
10万円超〜20万円以下105円
20万円超〜30万円以下260円300円
30万円超〜50万円以下430円
50万円超〜100万円以下470円860円
100万円超〜150万円以下570円1260円
150万円超〜200万円以下900円
200万円超〜300万円以下1660円
300万円超〜3000万円以下以降、100万円ごとに290円を加算
3000万円超960円

GMOクリック証券の現物株の売買手数料はかなり安いです。1約定ごとプランの約定代金20万円以下では最安値水準です。現物株の売買手数料だけで判断するなら、GMOクリック証券が一番です。

各ネット証券の株の売買手数料は下記にまとめているので参考にしてみてください。

株の現物取引の売買手数料が安いネット証券と総合証券の比較一覧

GMOクリック証券のNISA口座なら売買手数料が無料(永年)

GMOクリック証券のNISA口座だと国内株式の売買手数料が無料です。特別にお得というわけでもなく、ほとんどのネット証券でNISA口座での国内株式の売買手数料が無料になっています。外国株をあつかっているネット証券だと、外国株の購入時の手数料も無料になったりします。

外国株の売買手数料は少し高くなっているので、NISA口座を作る場合は、外国株の購入時の売買手数料が無料になっているネット証券を使うのがおすすめです。

NISA口座なら外国株等の購入時の売買手数料も無料になるネット証券
マネックス証券(国内株の売買手数料無料、米国株/中国株/海外ETFは購入時だけ手数料無料)、SBI証券(国内株の売買手数料無料、海外ETFは購入時だけ手数料無料)、楽天証券(国内株の売買手数料無料、海外ETFは購入時だけ手数料無料)

SBI証券と楽天証券は海外ETFだけ無料になるので、外国株に興味がある場合はマネックス証券でNISA口座を開いた方がお得です。

GMOクリック証券の信用取引と売買手数料

GMOクリック証券では、制度信用取引と一般信用取引(無期限信用取引)の二つの信用取引を行っています。GMOクリック証券の信用取引の強みは、1約定ごとの売買手数料の安さと金利の安さです。

制度信用取引
半年以内に新規建を反対売買・現引・現渡する信用取引
買方金利 2.1%、貸株料 1.10%

無期限信用取引
半年以内に新規建を反対売買・現引・現渡するなどのルールがない信用取引
買方金利 3.5% (GMOクリック証券では、無期限信用取引の新規売りはできません)

制度信用取引の貸方金利が2.1%と、他のネット証券と比べてもかなり安くなっています。無期限信用取引の買方金利は平均レベルです。

約定代金1約定ごとプラン(1回の約定代金ごとの手数料)1日定額プラン(1日の約定代金の合計における手数料)
10万円以下100円100円
10万円超〜50万円以下210円
50万円超〜100万円以下420円
100万円超〜500万円以下以降、100万円毎に315円を加算
500万円超〜0円

GMOクリック証券の信用取引の売買手数料はかなり安いです。特に1約定ごとプランなら、500万円以下なら100円、500万円超なら手数料無料です。

GMOクリック証券の信用取引にはVIPプランというのがありますが、これは数億円単位の取引をする場合のプランなので無視します。

IPO(新規上場株式)の取引と売買手数料

GMOクリック証券の新規公開、公募・売出しの手数料は無料です。売却時にだけ現物株の売買手数料がかかります。

ただし、GMOクリック証券のIPO取扱い銘柄はかなり少ないです。GMOグループの会社が上場するときにIPO銘柄として扱うくらいで、年間1件あればいいくらいです。

GMOグループの会社のIPOは割と儲かる可能性が高くて、GMOクリック証券なら抽選にも当たりやすいです。IPO狙いの場合は気が向いたらGMOクリック証券に口座を作って、GMOグループの会社が上場するときにだけ、思い出したかのように使うというのもアリだと思います。

単純にIPOの取り扱い数が多いのは、SBI証券が1番多く、二番目にマネックス証券、三番目にカブドットコム証券松井証券が来ます。

IPO狙いの場合、この4つのネット証券を抑えておけば良いです。

単元未満株の取引と売買手数料

GMOクリック証券は単元未満株の購入はできませんが、単元未満株の売却はできます。

約定代金×2.1%、最低手数料なし

単元未満株の売却はネットからでは注文は出来ません。コールセンターでのみ受け付けています。

持っている株が、吸収合併されたときに端数が出た時、その端数を売却する時にコールセンターへ電話をかけて売ってもらう感じになります。売却手数料は約定代金×2.1%と高めになっています。

SBI証券やマネックス証券などは単元未満株の売買手数料は約定代金の0.5%ですが、SBI証券なら最低手数料50円、マネックス証券だと最低手数料48円です。

端数が出ることは滅多にないので、気にしなくて大丈夫です。

単純に単元未満株(ミニ株)の取引をしたい場合は、単元未満株の売買をあつかっているSBI証券マネックス証券で行うことができます。カブドットコム証券でもミニ株をあつかっていますが、手数料が少し高めになっています。

GMOクリック証券のその他の取引

GMOクリック証券では上記の取引の他に、先物・オプション取引(日経225先物、ミニ日経225先物、日経225オプション)、外為オプション取引、CFD取引、外国債券取引などがあります。

ただこれらの資産運用は初心者向けではないので、ここでは無視します。サイトのコンテンツが充実して、余裕ができたら先物取引のコンテンツを作ろうと思います。基本的にこれらの取引はリターンもあるけどリスクが高い取引や、リスクは低いけどリターンが低すぎる取引なので、あまり近づかないほうが良いです。

GMOクリック証券は投資信託を扱っていない

GMOクリック証券は投資信託を扱っていないので、投資信託を買ったり積み立てたい場合は、投資信託を扱っているSBI証券や楽天証券、マネックス証券がおすすめです。

投資信託の選び方から、各ネット証券ごとの投資信託のポイントバックやキャッシュバックの詳細は投資信託の選び方とおすすめの証券会社にまとめているので参考にしてみてください。

GMOクリック証券は外国株の売買ができない

GMOクリック証券は外国株の取引を扱っていないので米国株や中国株の売買をすることはできません。米国株や中国株を売買したい場合は、外国株の取り扱いをしていて手数料が安いSBI証券とマネックス証券がおすすめです。

米国株や海外ETFが売買できるネット証券の比較とNISA口座と外国税額控除と為替差益

GMOクリック証券の口座開設にかかる時間と開設の仕方

GMOクリック証券の口座開設は、本人確認書類をインターネット経由でアップロードできる場合は、最短4営業日で口座開設をして取引を開始することができます。アップロードできない場合、本人確認書類を郵送する必要があるので、実際の取引ができるまで1週間程度かかります。

GMOクリック証券の口座開設に必要なもの

個人番号カードがあれば、個人番号カードのコピーだけで口座開設ができます。

個人番号カードを持っていない場合は、通知カードのコピー(必須)と、写真付きの本人確認書類、運転免許証、パスポートまたは住民基本台帳カードがある場合はどれか1点のコピーが必要になります。(合計2点のコピー)

個人番号カードを持っていない場合で写真付きの本人確認書類を持っていない場合は、通知カードのコピー(必須)と、健康保険証、印鑑登録証明書、住民票のうち2点のコピーが必要になります。(合計3点のコピー)

GMOクリック証券の口座開設の仕方

GMOクリック証券のホームページへ行き、証券取引口座の開設申し込みをする

本人確認書類を提出する

ケース1) 本人確認書類の写真をアップロードできる場合(おすすめ)
スマホがあれば、そのスマホで本人確認書類の写真を撮って、口座開設の申込完了画面(または受付通知メール)に記載のアップロードURLにアクセスして、本人確認書類の写真をアップロードします。スマホの代わりに、デジカメとインターネットにつながっているパソコンがあれば、そこからでも本人確認書類の写真をアップロードすることができます。

ケース2) 郵送で本人確認書類のコピーを提出する場合(少し時間がかかる)
本人確認書類の写真をアップロードできない場合は、郵送で本人確認書類のコピーを送付します。自宅にプリンターがあれば、指定された送付用ラベル(PDF)を印刷して、それで封筒を作って送付することができます。プリンターがなければ、GMOクリック証券のコールセンターへ電話をかければ、送付用ラベルを郵送してくれます。その送付ラベルを使って、本人確認書類のコピーを郵送します。郵送の為、アップロードで提出するよりも3日程度余分に時間がかかります。

口座開設手続完了の封筒が簡易書留郵便(転送不可)で届きます。その中にユーザーID・パスワード等が記載されているので、そのIDとパスワードを使って、取引を開始することができます。

GMOクリック証券の自分の口座への入金方法・出金方法、その手数料

GMOクリック証券の口座を開設した後に、株を買うために自分の口座にお金が入れる必要があります。GMOクリック証券の場合、自分の口座への入金方法は2つあります。一つはインターネットバンキング(即時入金サービス)で手数料無料で入金する方法、もう一つは普通の銀行振込で100円から400円くらいの振込手数料を支払って入金する方法です。

GMOクリック証券の自分の口座から出金したい場合は、自分の銀行口座を登録して出金依頼するだけです。15時までに出金依頼をすると翌営業日に出金されて自分の銀行口座にお金が振り込まれます。15時以降に出金依頼をすると、翌々営業日に出金されます。出金手数料はかかりません。

1. 即時入金サービスで入金(無料)

インターネットバンキングを利用したことがある場合は、インターネットバンキングですぐにGMOクリック証券の口座へ入金することができます。入金手数料も無料です。

各ネット証券ごとに呼び名が異なりますが、インターネットバンキングでGMOクリック証券の口座へ入金することを、即時入金サービスと呼んでいます。

即時入金サービスを利用できる銀行
ジャパンネット銀行、住信SBIネット銀行、楽天銀行、ゆうちょ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、イオン銀行、セブン銀行

インターネットバンキングで使ったことがある銀行があれば、それを使ってもいいのですが、基本的には楽天銀行を使うことをおすすめします。楽天銀行の場合、楽天証券の口座を開くと、楽天銀行の普通預金の利息が0.1%になります。この利息はかなりお得です。

今時の普通預金の利息は0.001%、定期預金でも0.01%です。楽天銀行なら普通預金で0.1%にすることができます。とりあえず株の資金は楽天銀行に集めて、必要に応じてインターネットバンキングでネット証券へ入金するのが一番です。

2. 振込入金で入金(振込手数料100円〜400円)

今までインターネットバンキングを使ったことがない場合、一番簡単で手っ取り早いのが銀行振込でGMOクリック証券の自分の口座へ入金することです。

インターネットバンキングは手数料無料で入金できるのですが、ネット銀行を使ったことがない場合で初めてインターネットバンキングをしようとする場合、手間が割とかかります。

銀行振込だと振込手数料が100円から400円くらいかかりますが、すぐに取引を始めたい場合におすすめの方法です。とりあえず、最初だけ銀行振込でお金を入金して、即時入金サービスでの入金は後で試してみるのも良いと思います。

GMOクリック証券は三菱東京UFJに振込口座があるので、そこへ振り込めば自分のGMOクリック証券の口座に入金されます。例えば三菱東京UFJに口座を持っている場合、三菱東京UFJ銀行のキャシュカードを使ってATMで振込をすれば100円の振込手数料で振り込むことができます。

三菱東京UFJの口座を持っていない場合、例えばゆうちょ銀行からGMOクリック証券の三菱東京UFJの振込口座へ振り込む場合は、5万円以上の振込で200円、5万円以上だと400円の振込手数料がかかります。

おすすめネット証券ランキング

No.1 SBI証券

SBI証券はネッット証券最大手です。株の売買手数料は最安値水準で、投資信託の数も多くお得なポイント還元もあります。夜中でも株の売買ができるPTS市場で取引できたり、米国株の売買手数料も最安値水準です。IPOの取扱い銘柄もネット証券で最多です。株の売買をする場合、とりあえずSBI証券で始めるのが一番です。

公式サイト → SBI証券

SBI証券の評価と他の証券会社との比較、SBI証券の始め方の詳細


No.2 楽天証券

たいていのことはSBI証券を使えばいいのですが、楽天証券に口座を作っておくと楽天銀行の普通預金の利率が0.1%になります。

普通預金の利率は普通0.001%なので100倍です。金利を0.1%にするために、楽天証券の口座を作ることをおすすめします。

楽天証券の評価と他の証券会社との比較、楽天証券の始め方の詳細


No.3 マネックス証券

マネックス証券は50万円以上の株の売買は手数料が高いので、国内株の売買はおすすめではありませんが、NISA口座で外国株を売買する場合に一番おすすめです。

マネックス証券だとNISA口座での外国株の売買手数料が無料になります。

マネックス証券の評価と他の証券会社との比較、マネックス証券の始め方の詳細


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