投資信託の選び方とおすすめの証券会社

最終更新日 / 作成日 2016/08/17 / 作成者 資産運用の管理人

投資信託は自分のお金を投資の専門家(集団)に渡して、専門家に運用してもらって利益を得ようとする投資方法です。

自分で何の株を買えばいいのかわからない場合や、分散投資で損するリスクを減らしたい場合に人気の投資方法になります。

投資信託をする場合、証券会社の口座を開設する必要があります。その証券口座を通して投資信託の売買を行います。毎月一定額を自動で積立たり、普通に買ったりすることもできます。

何の投資信託を選ぶかが重要

証券会社を選ぶより、何の投資信託を選ぶかが重要になります。

投資信託を買う証券会社は基本的にSBI証券を選んでおくのが無難です。SBI証券なら投資信託の残高に応じて最大0.24%のポイント還元をしてくれるので、他の証券会社と比べると少しだけお得に運用できます。

問題は、何の投資信託を選ぶかです。一言に投資信託と言っても、投資信託は2000種類くらい数があります。その中から自分に最適な投資信託を選ぶのは現実的ではありません。

銀行や総合証券でも投資信託を扱っていますが、そういうところに馬鹿正直に尋ねると、彼らが儲かる手数料が割高な投資信託を勧めてくれます。雑誌でさえ裏金をもらっている可能性があるので信用できません。

どうやって選べば良いかというと「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」というサイトを参考に投資信託を選ぶのが最善です。159人の投信ブロガーが自分がおすすめだと思う投資信託を投票して、投票の多い投資信託をランキング形式で紹介しています。

数人の投信ブロガーをお金で買収することは可能だと思いますが、159人もいると買収によるランキング操作はほぼ困難です。運営元がランキングを操作する可能性も投票者が159人もいると困難です。

現状、投資信託を買う上で最も信頼できるのがFund of the Yearの結果です。

投資信託で迷ったら、外国株式インデックス

投資信託は外国株式インデックスがおすすめです。

Fund of the Yearの人気ランキングを見ればわかりますが、人気の投資信託は海外タイプです。外国株や外国債券の投資信託が人気を集めています。

日本の成長率はほぼゼロなので、長い目で見ると日本株中心の投資信託を買っても利益が出る見込みが少ないです。それに引き換え、海外は長い目で見ると持続的に成長しています。

さらに、投資信託なら分散投資ができるので、海外投資も投資信託ならリスクを低減することができます。ということで、投資信託は外国株の分散投資が人気になっています。

海外タイプ

第1位ニッセイ外国株式インデックスファンド外国株(大半が米国株式、残りはその他の海外株)、信託報酬0.2592%
第2位三井住友・DC全海外株式インデックスファンド外国株(半分米国株式、残りはその他の海外株)、信託報酬0.28%
第3位バンガード・トータル・ワールド・ストックETF (VT)海外ETF(半分米国株、残りはその他の海外株)、経費率0.14%
第4位セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドバランス(日本を含む海外の株式と債券)、信託報酬0.69%±0.03%、信託財産留保額0.1%
第6位eMAXISバランス(8資産均等型)バランス(日本を含む海外の株式と債券)、信託報酬0.54%、信託財産留保額0.15%
第8位世界経済インデックスファンドバランス(日本を含む海外の株式と債券)、信託報酬0.54%、信託財産留保額0.1%

※ 信託報酬や経費率は年間の手数料です。低い方が良いです。信託財産留保額は売るときにかかる手数料です。信託財産留保額は長期投資の場合は特に気にしなくていいです。

※ バンガード・トータル・ワールド・ストックETFは海外ETFなので毎月の自動積立はできません。海外ETFなので普通の外国株と同じように外国株の売買手数料を支払う必要があります。

※ セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはセゾン投信でしか買えません。他の海外タイプの投資信託ならどの証券会社でも買えます。

ざっくり評価すると、投資信託はニッセイ外国株式インデックスファンドにしておけばいいです。信託報酬も低くて、好調な米国株中心の投資信託です。好調な米国市場が少し怪しいと思う場合は、米国株の比率が少し少なくなっている三井住友・DC全海外株式インデックスファンドがおすすめです。

バンガード・トータル・ワールド・ストックETFは経費率こと一番低いですが、為替手数料や売買手数料などがかかってくるので、相当の資金量がないとVTを選ぶメリットは少ないです。

株式中心はリターンも大きいですがリスクも大きいです。債券を入れたバランス型ならリターンも少し減りますが、リスクも同じように少し減ります。リターンを犠牲にリスクをできるだけ取りたくない場合にバランス型のeMAXISバランス(8資産均等型)や世界経済インデックスファンドがオススメになります。

基本的にはニッセイ外国株式インデックスファンドを選ぶことをお勧めします。(あくまで投資は自己判断ですが・・)

日本タイプ
第5位 ひふみ投信
第7位 結い 2101
第9位 ひふみプラス
第10位 iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETF

日本株タイプの投資信託は上記の順位になっています。わざわざ日本株の投資信託を選ぶメリットは少ないので無視します。

購入する投資信託を決めたら、証券会社を選ぶ

購入する投資信託を決めたら、投資信託を購入する証券会社を選ぶます。証券会社によっては扱っていない投資信託があるので、目的の投資信託を扱っているかどうかを確認してから証券会社を選びましょう。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはセゾン投信だけで買えて、ひふみ投信はレオス・キャピタルワークスだけで買えて、結い2101は鎌倉投信だけで買えます。

それ以外の投資信託はSBI証券で扱っています。SBI証券は取扱い投資信託の数が証券会社で最多なので、基本的にはSBI証券で投資信託を積み立てるのがオススメです。

おすすめNo.1 SBI証券

SBI証券は投資信託の取扱い数が証券会社で最多です。投資信託の保有額で年率0.12%から0.24%のポイントバックもあります(ただし、信託報酬が低い投資信託の場合はポイントバックから除外されます)。

取扱い投資信託:ニッセイ外国株式インデックスファンド、三井住友・DC全海外株式インデックスファンド、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF、eMAXISバランス(8資産均等型)、世界経済インデックスファンド、ひふみプラス、iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETF

SBI証券の投信マイレージサービスで、投資信託の月間平均保有額が1000万円未満だと年率0.1%相当、1000万円以上だと年率0.2%相当のSBIポイントがもらえます。

SBIポイントはTポイントやnanaco、Suicaにすることもできますが、SBIカードを所持していて1万ポイント貯めると1万2000円のキャッシュバックを受けることができます。年率0.12%、1000万円以上だと年率0.24%のキャッシュバックを受けることができます。

投信マイレージ対象外:ニッセイ外国株式インデックスファンド、DC全海外株式インデックスファンド、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF、iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETF

投資信託は1万円から買うことができます。投資信託を積み立てる場合は、月500円から始めることができます。

SBI証券の評価と他の証券会社との比較、SBI証券の始め方の詳細

おすすめNo.2 楽天証券

楽天証券はSBI証券とほぼ同数の投資信託を扱っています。ハッピープログラムで投資信託の保有残高10万円ごとに月4ポイントの楽天ポイントがもらえます(年率0.048%相当のポイントバック)。

取扱い投資信託:ニッセイ外国株式インデックスファンド、三井住友・DC全海外株式インデックスファンド、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF、eMAXISバランス(8資産均等型)、世界経済インデックスファンド、ひふみプラス、iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETF

楽天証券はポイントバックの利率は0.048%でかなり少ないのですが、ニッセイ外国株式インデックスファンド、三井住友・DC全海外株式インデックスファンドの積立でもポイントがもらえます。

投資信託の保有残高が例えば100万円なら年間480ポイント、1000万円なら年間4800ポイントの楽天ポイントがもらえます。

ハッピープログラム対象外:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF、iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETF

楽天証券の評価と他の証券会社との比較、楽天証券の始め方の詳細

おすすめNo.3 カブドットコム証券

カブドットコム証券は投資信託の保有残高が3000万円未満なら年率0.12%相当、3000万円以上なら年率0.24%相当のポイントがもらえます。

取扱い投資信託:ニッセイ外国株式インデックスファンド、三井住友・DC全海外株式インデックスファンド、eMAXISバランス(8資産均等型)、世界経済インデックスファンド、ひふみプラス、iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETF

カブドットコム証券は100ポイントで1万円の現金がもらえます。ただし、100万円毎にポイントが増えることがネックです。

ポイント対象外:ニッセイ外国株式インデックスファンド、DC全海外株式インデックスファンド、iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETF

カブドットコム証券の評価と他の証券会社との比較、カブドットコム証券の始め方の詳細

おすすめではない:マネックス証券

マネックス証券は投資信託の残高で年率0.08%相当のマネックスポイントをもらうことができます。もらえるポイントが少なすぎるので、マネックス証券で投資信託を積み立てるメリットはありません。

取扱い投資信託:ニッセイ外国株式インデックスファンド、三井住友・DC全海外株式インデックスファンド、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF、eMAXISバランス(8資産均等型)、世界経済インデックスファンド、ひふみプラス、iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETF

マネックスポイント対象外:ニッセイ外国株式インデックスファンド、DC全海外株式インデックスファンド、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF、iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETF

投資信託の選び方とおすすめの証券会社のまとめ

投資信託を始める上で一番難しいのは、何の投資信託を選ぶかです。投資信託は2000種類くらいあります。銀行や総合証券の専門家(?)に聞けば、利害関係で専門家が儲かる投資信託をすすめてくれます。

普通の人が投資信託を始める場合、最も無難なのがニッセイ外国株式インデックスファンドです。理由は簡単で、投信信託を主にしているブロガーの大半が推薦しています。

投信ブロガーがニッセイ外国株式インデックスファンドを推薦したところで、投信ブロガーにお金は入ってきません。単に良いと思っているから推薦しているだけです。

ということで、迷った場合は先人たちの知恵を素直に借りて、投資信託はニッセイ外国株式インデックスファンドを毎月積み立てるのがオススメです。(投資はあくまで自己責任ですが・・)

証券会社は基本的にどこでも良いですが、SBI証券や楽天証券を選んでおけば良いです。このサイトでも近いうちにSBI証券でニッセイ外国株式インデックスファンドを積み立てる予定です。

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